お祭り人　ＭＯＭＯ－ＴＡＲＯの滋賀咲くBLOG④

また、応援していただいた皆さんにお伝えしたい事もありました。

試合は初回・・・１回の表裏で流れが決まってしまった感じですね。

日本一大きい湖・琵琶湖を誇る滋賀代表と、2番目に大きい霞ヶ浦を誇る茨城代表による対決という点でも注目を集めたこのカード。
初回に内野安打と四球で一死一、二塁で4番のタイムリーで1点を先行され、なお１死二三塁から、近江バッテリーの警戒が薄れたとみて“奇策”での本塁へ投げる選択肢がないほど完璧なスリーバントスクイズで加点の後、小技だけでなく２本塁打も飛び出し、３回を除く毎回１７安打で１１失点。

後攻の近江は先頭打者がエラーで出塁するも送りバント失敗と、続いて盗塁失敗でチャンスで得点できませんでした。
続く２回表の常総学院は連続ヒットで１点を追加し、滋賀大会で２６回無失点だった近江のエース右腕・京山は２番手で３点を追う２回無死一塁から２番手で登板したが、７回２死三塁に左越え２ランを浴びるなど６回１０安打６失点で、プロ注目右腕・京山も流れを止められませんでした。

８回からマウンドを譲った背番号１は「自分の役目を果たせなかったのが悔しい」と涙を拭った。それでも自己最速を２キロ更新する１４７キロをマークした右腕を楽天・長島スカウト部長は「伸びしろに期待できる」と評価した。と、記事には載っていました。



強打の常総学院は、投げてはエース左腕の鈴木が8回途中まで6安打無失点の好投を披露し、残りを2投手のリレーで繋ぎ、最後まで得点を奪えませんでした。

結果的に初回の送りバントの差が試合の展開を決めてしまった感じですね。

先発がエースの京山じゃなかった理由も聞いてみたいですが、先発の深田が悪かった訳では無く、常総学院の打力が勝っていたと言う事と、送りバントや走塁など、当たり前のことを甲子園でも初回から変わりなく実践できるのが強さなんでしょうね。

また、応援も凄かったです。



試合前に相手側スタンドの応援団とブラスバンドを見ると数は少なく、近江側スタンドは今までに無いほど青一色で圧倒していました。
しかし、応援が始まると演奏の上手さと迫力は近江を凌ぐほどで、チアがリードする応援団のまとまりは素晴らしかったです。
残念ながら、応援でも勝てて無いと感じました・・・

しかし、気持ちでは負けていませんでした。
ブラスバンドは、自チームの攻撃の時は演奏しますが、守備の時には音を出してはいけないので休憩に成ります。
それが普通なんですが・・・今年の吹奏楽部は３年生の女の子を中心に、守備の時には地声で応援していました。
時には声を揃えて｢近江ガンバレー！｣｢近江ファイトー！｣などと、その声は回が進むにつれ点差が広がっても休むことなく、最後の最後まで続きました。

当然、ベンチ入り出来なかった応援団のメンバーも必至で応援していました。
応援団長が二つのメガホンを叩いて良いかと聞くので・・・メガホンが壊れるほど応援し、壊れても勝てば直してやることを約束しました。

チアも上手くは無いですし、まだ遠慮気味な応援なんですが、それでも同好会の立ち上げから一時はメンバー不足を経て、ここまでの人数で甲子園に来てくれた事が嬉しかったです。

このチアの３年生たちは少ないんですが、とても可愛くて・・・いつも元気な笑顔で挨拶してくれるんです。
球場前で待機している時も、こんな感じ。ｗ

今年の応援スタンドは、ベンチ入り出来なかった野球部の３年生、吹奏楽部の３年生、ダンス部の３年生などが中心と成って気持ちのこもった応援をしてくれました。

テレビで応援していただいた皆さんには、それが伝わらないので・・・試合結果を見れば完敗・・・ぼろ負け・・・
今大会初の完封試合などと言われましたが、力が足らなかったチームを後押しして、甲子園まで連れて来てくれたのは、スタンドのメンバーだったかもしれません。

だからこその多賀監督のスタンドへの感謝の言葉だったのだと思っています。

また、逆に多賀監督を甲子園に連れて行きたいと言う野球部と関係者の思いも強かったです。

それと、今年の保護者の団結も素晴らしかったですね。
ボク自身、今回ほど応援メガホンの御礼を何度も言われたのは初めてでしたし、親が仲が良ければ子供たちも仲良く成ると言うボクの考え通りの保護者会だったと思います。

そして、団結していたのは近江の生徒や保護者だけでは無かったんです。

甲子園の応援スタンドの一番前に１枚の旗が広げられていました。

滋賀大会の閉会式で出場校の主将が全員参加しましたが、その時に書かれた寄せ書きの応援旗なんです。
残念ながら、試合が始まってすぐに大会本部から片付けるように指示が出てしまって、多くの人に見てもらう事ができなかったのが残念でしたが・・・

同じ夢を追って闘った選手たちの思いの詰まった寄せ書きを渡されて、途中で諦めることが出来る訳はありませんよね。
近江の選手も応援団も最後まで全力でした！

どうしても、これらの事をお伝えしたくて、少し遅く成りましたがブログに書かせて頂きました。

そして、こうした想いや姿を見た後輩たちが受け継いで行ってくれる事が伝統に成るんだと感じています。
それは他のスポーツでも同じですが・・・何度でも全国大会に出たから伝統校に成る訳では無く、自分たちで積み重ねたものが伝統と成って強さの基に成るんだと思っています。

「感謝～勝利での恩返し～」

今年のテーマとして応援メガホンにも入れさせてもらった言葉通りに、勝利で恩返しすることは出来ませんでしたが・・・

その想いだけは伝えたかったですし、きっと多くの方々に伝わったと思います。
また、これを読んでいただいた方にも伝われば幸いです。

応援、ありがとうございました！

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